一般社団法人 東京都新宿区歯科医師会

公開講演会『歯周病になる人ならない人=オーラルフィジオセラピーの効果=』(小西昭彦先生)

下記研修会を公開で行います。会員でない方も興味のある方はご参加ください。歯科衛生士の方にも勉強になる内容です。

『歯周病になる人ならない人=オーラルフィジオセラピーの効果=』

 講師:本会会員 小西昭彦先生
 日時:平成18年7月19日(水)午後7:15~
 場所:新宿区歯科医師会館(新宿区大久保1-2-18)

歯周病は細菌の侵襲とそれを防御する宿主の拮抗が崩れることで発症し進行すると考えられています。プラークコントロールやSRP、歯周外科など一般的に歯周治療で行われる処置は細菌の侵襲を減弱させることを目的にした行為です.一方、宿主防御に関しては疫学的にコンセンサスの得られたリスクファクター、つまり喫煙や糖尿病が俎上にのせられ、禁煙や糖尿病の治療が推奨されています。禁煙や糖尿病治療は宿主の抵抗力減弱を防ぐ行為ですが、逆に宿主の防御力を増強しようという治療法はあまり見当たりません。なぜなら、宿主に関して免疫学や生理学、生化学的側面より多くの研究がなされ、遺伝子関連の研究もずいぶん進歩していますが、いまだ宿主の歯周病に対する感受性の違いを科学的に説明できるまでには至っていないため、これといった治療法が見当たらないからだと考えられます。しかし、歯周病が細菌攻撃と宿主防御のバランスの崩壊によって発症、進行することを考えれば、日常臨床において宿主の防御力を考慮せずに治療にあたるのでは、片手落ちであることはいうまでもありません。

私たちはオーラルフィジオセラピー(自然良能賦活療法)という歯周治療を行っていますが、これは宿主の抵抗力を考慮した治療法です。オーラルフィジオセラピーの内容には、プラークコントロールのブラッシングだけでなく、歯周組織を賦活するブラッシングや一口50回噛み、呼吸法、体操などが含まれます。これらの行為を行うことによって宿主の抵抗力を増強し、歯周疾患の進行をくい止め、さらに治癒に導くことが可能であると考えています。

今回は臨床ケースの提示を中心にして、オーラルフィジオセラピーという歯周治療の考え方を提示させていただき、出席者の皆様のご指導を仰ぎたいと考えています。

  PAGE TOP